ローカルSEOに関して、ローカルビジネスが一般的に関心のあること１つは、業種にロケーションが追加された際のクエリに対する順位表示についてのものです。
例えば、ある地域で花屋を経営していて、誰かが”花屋 地域名”で検索した際には、この花屋は検索結果の上位に表示されたいと思うでしょう。
最近Googleは非常に洗練されてきているため、検索者はクエリに地域名を追加する必要さえありません。”花屋”で検索する際、上位表示されるのはすでに検索者がいる地域の近隣となっているのです。
これは地元密着型の店舗にとっては素晴らしい機能です。普段はオンラインで花を購入している人が実は家のすぐ近くに花屋があり実際に目で見て購入できる（そして送料も節約できる）からです。
オンラインで注文しようという特定の意図を持って検索をしている人が、実はそれよりも良いオプションがあることに気づくことができます。
ここに、ローカルビジネスがSEOを強化し、これまでになかった方法でチェーン店や大企業を凌ぐ結果を出せる可能性が存在していると言えます。
より地域密着型の検索結果を提供することへのシフトは昨年から起こっており、ニッチなビジネスにも影響を与えています。例えば、PC用バッテリーのみをオンライン販売している小売店は、”PC用バッテリー”という検索に対しては、PCの製造会社やAmazon、eBayなどよりも高い順位で掲載される可能性があるからです。もちろん、これには適切なコンテンツや技術的な設定、リンク構造が必要となるのは言うまでもありません。
テクニカルSEOは未だかつてないほどその重要性が高まっています。 そしてこれは、適切な実装さえしておけば、ニッチビジネスやローカルビジネスが大手小売店や大規模サイトよりも検索において上位に表示される可能性があるからに他なりません。
ローカルSEOの順位表示における３つのシナリオ
1. 地元密着型の店舗（自社サイトなし）
前述の花屋の事例のような結果をGoogleが表示する際、Googleは地理的な近さ、レビュー、そしてその店舗の住所が取得できるかどうかなどの情報を使っています。サイトのない店舗販売を行っている会社であっても、ローカル検索結果において存在感を出すことができる場合があります。この店舗に必要なのは有効なGoogle+アカウントを用意して、時々それをアップデートすることですだけです。何をすべきかというと、地元のニュース、店舗に関する新しい情報、そしてお客さんの声を共有することに尽きます。
また、この店舗はGoogleでアドレスを有効化すべきです。そうすればGoogleが登録された住所に特別な認証コードの記載されたポストカードを送付します。
仮にこの店舗がサイトを持っていたとしても、Google+の活用やGoogleに住所登録をすることはローカル検索結果において欠かせない要素となります。サイトの表記を一致させ、スキーママークアップを使うことで、Googleがその住所を理解できるようにしておきましょう。こうした手法に役立つオンラインツールはたくさんあります。
2. オンラインと複数の実店舗で販売している大規模小売事業者
複数の実店舗を保有する大規模小売店舗は、店舗検索などを行う”ロケーション”ページか、全てのロケーションをリストで表示するページをサイトに準備しておくようにしましょう。そして、適切なスキーマを使って各ページがマークアップされている状態にしておくことも重要です。各店舗の責任者が管理・更新できるように各店舗用のGoogle+を準備しておくことも有効です。同様のポストカードやコード認証のプロセスは必要となりますが、ローカル検索結果やフット・トラフィックに確実に良い影響を与えることでしょう。
大手のバスルームを手掛ける小売事業者へのサービス提供を行う中で、著者は、このアプローチが非常に効率的に機能することを目にしてきました。DC Stormのようなソフトウェアを使って進捗と結果をトラッキングできます。電話番号を掲載しておくのも有益で、ここでのコンバージョンは電話トラッキングソフトウェア（英語）を使って計測できます。
3. オンラインのみの小規模EC事業者
実店舗を持たない比較的小さなEC店舗であっても、ローカル検索の恩恵を受けることはできます。ここでも住所と電話番号を提供することは重要になります。
例えば、watchdoc.co.ukというEC店舗へのサポートを通して、著者はGoogleがその有料広告ポリシーに極めて厳格であることに気づきました。
GoogleショッピングやGoogle Merchant Centerから認証を受けてそこで店舗運営を行うためには、プライバシー情報、発送元住所、コンタクト方法などの利用規約関連データを準備しておかなければなりません。つまり、Googleは広告以前に利用者にとって安全な販売プロセスを確保することを推奨しており、この点で電話番号や住所などの詳細が重要になります。顧客が訪問できる実店舗がなければ、スキーマやGoogle+のリスティングを活用しましょう。
ローカルSEOの結論
小規模事業者にとって商品やサービスを検索結果で上位表示することは難しいことです。しかし、スキーマとGoogle+（英語）を活用することで店舗のロケーションが重要な役割を果たし、潜在顧客が小規模事業者の近くで関連キーワードで検索を行った場合には、大規模事業者と同様のビジビリティを実現できる可能性があります。
