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DeepCrawlを活用した内部リンクの監査

とてもエレガントな方程式で、我々が皆実現したいことではないでしょうか?直帰率を低く、サイトの滞在時間を高く、タイトルはできるだけ魅力的なものに保つことは全てのオンラインマーケターの究極の目標と言えるでしょう。

 

明確さ + 文脈 = コンバージョン

とてもエレガントな方程式で、我々が皆実現したいことではないでしょうか?

直帰率を低く、サイトの滞在時間を高く、タイトルはできるだけ魅力的なものに保つことは全てのオンラインマーケターの究極の目標と言えるでしょう。

これは、プラットフォーマーたちがそう言っているからです。例えばGoogleはエンゲージメントシグナルを順位表示に活用していると言われていますし、Facebookはフォロワーのニュースフィードにどのコンテンツを表示するか判断するにあたり、より複雑な方法を考えています。

加えて、さらにロイヤリティの高い読者をひきつけ、シェアを増やし、露出やコンバージョンも増加させるなど、エンゲージに関する要素は他にもあります。これらはもちろん、収益に関係するものといえます。

しかし、もしエンゲージをすぐに増やせる方法があったらどうでしょうか?そして大多数の人々がそれを極めて重要と考えているにもかかわらず、オンラインマーケティング領域においてほとんど注目を浴びていないとしたらどうでしょうか?

それは、”内部リンク構造の改善”です。

華やかなものでも楽しい作業でもありませんが、重要な点です。文脈的に適切かつ関連性の高い内部リンクを構築しておくことで、外部ソースに頼ることなく、サイトへの訪問者を更に増やし、直帰率を低下させることができ、ユーザーがロイヤルカスタマーとなり訪問を繰り返すようになります。

こうした背景から、この記事ではユーザビリティとエンゲージメントに焦点を当てた内部リンクの監査を扱います。

 

役立つ内部リンク構造(ページランク・スカルプティングではない)

前提を明確化するために記載しますが、ここで提唱していることは、指定したページのトラフィックを増やすために、たくさんのキーワードが盛り込まれたリンクを作成したり適切ではないfollow/nofollow属性を活用したりすることではありません。

我々の内部リンク監査の背後にある考えは、全てのページがサイト内の関係ある場所からリンクされている全てのページに関して、ユーザーが数クリックで到達できるようにしたり、重要なページが最もリンクされていたりするということになります。

こうすることで、Googleはどのページが最も重要なのか把握できるようになり、ユーザーに対しては快適でエンゲージの高いサイト体験を提供できるようになります。これらの手法を組み合わせることで、サイトの掲載順位が向上し、より多くのロイヤルカスタマーやシェアの数を増やすことができます。

 

DeepCrawlを使った内部リンク監査

開始前の注意点:重複や古くなっているコンテンツを削除すること

重複や古いコンテンツを整理しておくことにより、関連性のあるコンテンツのみがリンク先またはリンク元として有効になるため、これから着手するリンク監査がより整理されて効率的なものとなり、リンクするのに最も適したコンテンツを把握するにあたり混乱することがなくなります。また、内部リンクを追加してから検索エンジンがサイトを再度クロールする際に非常に役立つ点で、クロール効率性を最大化することができます。

DeepCrawlのレポートで重複コンテンツを確認することができます。コンテンツ > メインコンテンツ > メインコンテンツとコンテンツの重複 > タイトルと重複 > 重複タイトルとディスクリプション

この段階で、古いコンテンツを削除するか、インデックスから外すか、それとも正規化するか判断してください。重複コンテンツを削除する場合、そのコンテンツへの内部リンクも全て変更、ないし削除するようにしてください。

ステップ1:主要なナビゲーション問題への対処

トップページから数クリックで全てのページに到達できるような構造になっていますか?水平・垂直リンク構造が実装されていますか? サイトに関する詳しい情報を取得するために内部検索機能を使う必要はありますか?ECやリスティングサイトを運営している場合、より効率的な分類方法を使って、ユーザーの好みに合うような関連商品を提案することはできますか?

サイトの更に面倒な問題への対処を始める前に、明白な問題に対処していくようにしましょう。大規模サイトの構造をしっかりとしたものにするため、タグやカテゴリ、ファセットの整理、または(そして)拡張も有効となる場合があります。

DeepCrawlのウェブクロール階層レポートを活用することで、価値のあるページがサイトの奥深くに埋もれているか確認することができます(概要レポートの中にあります)。開始URLから算出したすべてのページの深さを示す全URLのレポートをダウンロードしてください。

Web Crawl Depth Guide

ウェブクロール階層のグラフ

ステップ2:技術的な確認

壊れたリンク:

検証 > リンクの検証 > 壊れた内部リンクへ移動して、404エラーを返す内部ページへのリンクを検出してください。

リンクなしのページ:

DeepCrawlのレポート(ユニバーサル > サイトマップ上にのみ存在)で、サイトマップ上にあるがサイト内ではリンクされていないURLを特定してください。これらのページは孤立しており、削除(404エラーを返すか適切に実装されている場合には301を返す場合)するか、またはサイトの少なくとも1つ以上の別の箇所からリンクするようにしてください。

不要な内部リダイレクト:

古いURLにおいて内部リンクが不要なリダイレクトをフォローしていないか確認してください。DeepCrawlのレポート(概要レポートで200以外のステータスコードを確認し、それぞれのリダイレクトタイプを選択して、このステータスコードを表示しているURLを全て確認してください)で、各リダイレクトのあるURLを全て検出してください。古いURLへのリンクは全て更新してください。

検証 > その他 > リダイレクトが多い へ移動して4回以上リダイレクトしているURLを確認するのも良い方法です。

Nofollowされたページ:

価値の低いページへの内部リンクのNofollowは故意に行われているかもしれませんが、nofollowされた内部リンクがリンク先に指定している全てのページが、実際に価値の低いページであることを確認してください。

2019年9月、Googleはnofollowのディレクティブに関するアップデートを行い、2つの新しいリンク属性を新しく発表しました。rel=sponsored と rel=ugc です。加えて、nofollow, sponsored, ugcとマークされたリンクは、検索やクロールにおいてどのリンクを考慮するか判断するヒントとして扱われるようになりました。これは、以前フォローされていないリンクへのシグナルとしてしか扱われていなかったことを考えると対照的です。このアップデートに関する詳細は、そのインパクトを専門的見地も含めて解説したDeepCrawlのブログ記事 にてご覧ください。

フォローされていないページを確認するには、インデックス > インデックス不可ページ > フォローされていないページ へと移動してください。

ページネーションやcanonicalタグに関する問題

それを探そうと意図しない限りページネーションやcanonicalタグに付随する問題の検出は難しいですが、これを放置しておくとコンテンツの重複問題(同一コンテンツの別のページネーションがあるものや”全てを見る”バージョンにより発生)の原因となったり、ランキング/ソーシャルシグナルを複数ページにわたって分裂させてしまう可能性があります。

DeepCrawlを使うことで、以下のような点を確認できます。

  • ページネーションのあるページのうち1ページ目ではないインデックス可能なページ(rel=prevタグのある全てのページ):概要レポートのページネーションのあるページをクリック
  • 一連のページネーションが設定されたページのうち、最初のページとなっているページ(rel=nextタグがあるがrel=prevタグはないページ):コンテンツ > ページネーション > 最初のページをクリック
  • 別の箇所からページネーションを受けるべきだが、サイトのどこからもリンクされていないページ(rel next/prevタグにあるリンクされていない全URL):コンテンツ > ページネーション > リンクされていないページネーションのあるページをクリック
  • canonicalタグのないページ(重複問題を避けるために全てのページにcanonicalタグが必要):検証 > その他 > canonicalタグのないページをクリック
  • canonicalタグに関する潜在的問題(canonicalタグ内に検出されているが、リンクされていない場合):検証 > その他 > リンクされていない正規化ページをクリック

これらの詳しい実装方法については、DeepCrawlのSEOのためのページネーションcanonicalタグに関する別の記事をご覧ください。

ステップ3:リンクが多すぎるページの確認

Googleは1ページに実装できるリンクの上限に関して明言したことはありませんが、リンクが100以上ある(ヘッダーやフッターにあるリンクを含む)とユーザーにとっては多すぎて、検索エンジンにとってはスパムであると見えてしまいます。 こうしたページは、検証 > リンクの検証 > リンク数が多い へと進んで確認した上で、これらのページの価値やエンゲージの高さを検討するようにしてください。

ステップ4:内部リンク構造を改善できる可能性のあるページの検出

サーチコンソール(検索トラフィック > 内部リンク)を使って必要十分にリンクされていないページや大量にリンクのあるそれほど重要ではないページを確認してください。

ここでの結果として様々なものが存在するのは当然ですが、重要なページで忘れ去られているものはないでしょうか?またこれらのページへ文脈的にリンクを行うことで利益が高まるような更新を最近行いましたか?

すでに検索結果やSNSから良いエンゲージメント指標を獲得しているページへのリンクを優先させたいと思うかもしれませんが、それらページ自体にはそれほど多くの直帰率を下げる可能性のある内部リンクがされていません。Googleアナリティクスとサーチコンソールを活用して、CTRが高く、滞在時間が多く、直帰率が低いが、内部リンク数の少ないページを探しましょう。これら全ての要素が、ユーザージャーニーを継続させるにあたりクリックしたくなるタイトルがついた、価値が高く(潜在的に)役立つページであるということを意味しています。

しかし、この場合文脈が非常に重要となります。類似のトピックをカバーしているディープリンクのあるページに焦点を当てましょう。互いに補完し合う関係にあるページ間での文脈的に適切なリンクは、特定の目的意識を持ってサイトを訪問しているユーザーにとってはるかにエンゲージが高く、興味深いものとなります。この意味において、トラフィックが少ない関係のないページへトラフィックを高めるためだけに行う文脈的リンクは悪影響の方が大きいと言えます。

このページに来るユーザーにサイト運営側が何をしてほしいか考えるのではなく、彼ら自身の訪問した意図をしっかりと考慮しましょう。すぐに購入しようと考えていないユーザーであれば、カスタマージャーニーにおいて別のチュートリアルを準備しておく方が彼らにとっては役立つかもしれませんし、関連商品の紹介が喜ばれることもあるでしょう。

ステップ5:リンク実装の開始

リンクの追加方法は人によりますが、おそらく規模が大きいサイトでは気が遠くなるような作業となるでしょう。どのページがリンクされるべきか計画するタイプの人もいれば、地道にページをたどってリンクを付けていく方が簡単だと考える人もいることでしょう。後者の方法は、特にサイトのコンテンツに精通している場合に効果的です。

実装を開始する際、アンカーテキストにキーワードを詰め込まない、内部リンクを画像に頼らない、またSEOやユーザビリティのメリットを得たい場合はアクセスできないFlashやJavaにリンクを配置しないというベストプラクティスを覚えておくようにしてください。