DeepCrawlとGoogleサーチコンソールのより高度な連携
Googleサーチコンソール(GSC)は、SEO担当者の誰もが使うツールの中で非常に役立つものであるものの十分に活用されていないツールです。DeepCrawlと共に、GSCのサーチアナリティクスデータを活用して、サイト上の各ページを精緻に把握することができます。
熟慮の末、DeepCrawlはGoogleサーチコンソールとの高度な連携機能をローンチしました。
今回のアップデートで、GSCのSearch Analyticsの中のSERP情報から得られた洞察を活用し、DeepCrawlが持つ既存の豊富なクロールデータと接続できるようになります。
DeepCrawlのGSC連携を行うことで、クライアントのサイト上で検索でのトラフィックがあるがサイトのどこからもリンクされていない孤立したページ群を発見できました。この発見が弊社の抱えるSEO上の問題の深掘りに大変役立ちました。DeepCrawlのサイトのクロールデータとサーチコンソールデータの比較機能は非常に強力です。
クロールへGoogleサーチコンソールデータを追加する方法
クロールソースとしてサーチコンソールを追加する
サーチコンソールとの連携に必要なのは、サーチコンソールをクロールソースとして追加するプロセスだけです。
新規のクロール設定を行う際に、クロール設定のステップ2でクロールソースとしてGoogleサーチコンソールを選択してください。サーチコンソールをクロールソースとして初めて追加する際は、Googleアカウントへのアクセスの許可と、クロールに関連した認証済ドメインを選択する必要があります。
サーチコンソールのデータを関連するものだけに絞り込む
DeepCrawlはサーチコンソールと柔軟に連携できるよう構築されているので、クロールにどのSERPデータを含めるかを自分で決めることができます。
サーチコンソールのアカウント連携を行うと、さまざまなフィルターを自由に使えるようになるので、サーチコンソールで行うのと同様にデータを深掘りできます。
具体的に、サーチコンソールのデータを以下のようにフィルタできます。
- AND, OR, 除外検索クエリの使用 – ブランドの文字列を除外することで、非ブランド検索クエリにフォーカスすることができます。
- データ期間の指定 – 検索パフォーマンスデータを過去7日間から90日間の間で指定して取得することができます。
- 最小クリック数の指定 – 最小クリック数を満たすクエリのみを表示し、パフォーマンスが低いクエリを除外して表示することができます。
- ロケーションの指定 – 特定の国を指定してクロールに含めるまたは除外することができます。
- 検索タイプの指定 – データをウェブや画像または動画に関する情報のみ表示するよう制限することができます。
Googleサーチコンソール連携の利点
17種類の新たなSERP指標でクロールをレベルアップ
競合他社が提供するサーチコンソール連携とは異なり、DeepCrawlではすべての検索指標に対してデバイス固有の指標を提供します。つまり、サイト上のすべてのURLについてモバイル/デスクトップ/タブレットなどのデバイス別に、インプレッション数、クリック数、CTR、平均掲載順位をそれぞれ参照することができます。
DeepCrawlでは、これらのデバイス固有の指標を集計して表示することもできます。最後の17番目の追加機能は、サーチコンソールデータからURLが検出されたかどうかを示す指標の[参照元]です。
DeepCrawlの新たな指標により、DeeopCrawlウェブクローラーの中でも最も包括的なサーチコンソール連携を可能にし、より強力なレポートの基盤を築いています。
インデックス可能ページの効率性を評価する新しいレポート10種
Googleサーチコンソール連携により拡張されたデータにより可能になった以下のようなレポートを活用することで、サイトに関する洞察や問題点をさらに深く検出することができるようになりました。
トラフィックレポート
トラフィックのカテゴリーでは、新しく7つのレポートが取得できるようになりました。
- インプレッションのないインデックス可能ページ – インデックス可能だが検索で表示されないページを特定します。最適化が必要な価値のあるページを指標としてこのレポートを使ってください。
- インプレッションのあるインデックス可能ページ – インデックスされていて、かつ検索で表示されるサイト上のページを特定します。検索において最もパフォーマンスの良いページを特定したり、クロール間で検索におけるインデックス可能ページの数をトラッキングしてその変動を把握したりするのにも役立ちます。
- インプレッションがあるがインデックスできないページ – インデックス不可だが検索でインプレッションを獲得しているページにフラグを立てます。これは、Googleが重複したページ、canonicalタグまたはnoindexタグが指定されたページを検索順位付けしている場合に発生する可能性があります。
- インプレッションのあるモバイル/ AMPページ – 検索インプレッションのあるすべてのAMPページないし個別のモバイルページ、またはその両方をレポートします。このレポートはモバイルとAMPページがインデックスされて検索インプレッションを獲得していることを確認する際に役立ちます。
- デスクトップ経由でアクセスのあるモバイル/ AMPページ – デスクトップからのクリックのあるAMPとモバイルページを検出します。クロールがこのカテゴリにページを返す場合、そのページのモバイル用構成設定を確認する必要があります。
- モバイル経由でアクセスのあるデスクトップページ – 上記とは逆に、モバイル端末を使用するユーザーからのクリックのあるデスクトップページが表示され、同様に問題特定の調査が必要になります。
- トラフィックがあるが壊れているページ – このレポートには、4xxまたは5xxのエラーを返していて、かつサーチコンソール上でクリックもしくはアナリティクスデータ上でトラフィックを獲得しているURLが表示されます。ここに通知されたページには最優先で対応する必要があります。これは、検索エンジンがこれらのページを検索結果から除外してしまう、またはユーザーがアクセスした場合にユーザー体験の低下に繋がってしまうという理由からです。
ギャップ分析レポート
サーチコンソールとの連携により、検索におけるすべてのURLを検出し、それらを他のデータソースと比較することができる新たな3つのレポートがソースギャップカテゴリーに追加されました。
2つのレポート(サーチコンソールにあるページ、サーチコンソールにないページ)は、クロールに含まれていてサーチコンソールで検出されたページと、クロールに含まれていてサーチコンソールで検出されなかったページを表示します。これらをギャップ分析で使用して、クロールが検出したページ合計の割合としてサーチコンソールにある/ないページの概要を取得することができます。
新しいソースギャップレポートの最後の1つは、サイト上で内部リンクされていないがクリックされている孤立したサーチコンソールのページです。これらのページに向けた内部リンクを貼ることで、ページが見つけやすくなり、検索結果の向上に繋がる可能性があります。
2つの新しい可視化の手法
DeepCrawlのGoogleサーチコンソール連携アップデートのさらなるお楽しみは、ダッシュボードへ2つの新しいグラフが導入されたことです。
視覚化の1つめはデバイスチャートによる検索クリックです。このチャートはサイトへのクリック数をインデックス可能ページ、インデックス不可ページ、モバイルalternate対応ページに関して、モバイル、デスクトップ、タブレット端末毎に分解します。
グラフ検索におけるインデックス可能なページを分析することで、インデックス可能なページに関してサーチインプレッションの有無を含め、その割合の概要を把握することができます。
2つめのグラフは検索結果上にあるべきだが存在しないページを検出するにあたり、サーチインプレッションのないインデックス可能なページを掘り下げたり、これらのページのどのページを最適化するか判断したりする前に、開始地点として把握することをおすすめします。
Googleサーチコンソール連携で利用できるようになった洞察は、テクニカルSEOにおいて革命的な影響をもたらすでしょう。
早速始めましょう!
また、さらに詳細な情報をご希望の場合、高度なGoogleサーチコンソール連携についてのガイドとGSCによるモバイルの最適化についてのガイドをお読みください。
Googleサーチコンソールとの連携を最大に活用する方法について、ぜひウェビナーをご覧ください。(英語)