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SEO担当者のためのドメイン設計

DeepCrawlが公表した過去の記事であるURLデザインのガイドに続いて、SEO担当者向けのドメイン設計という謎の多い世界に足を踏み入れます…

DeepCrawlが公表した過去の記事であるURLデザインのガイドに続いて、SEO担当者向けのドメイン設計という謎の多い世界に足を踏み入れます…

 

ドメインの選択:重複コンテンツ問題を避けること

www vs 非www

www.domain.com か domain.com のいずれかを301リダイレクトすることで重複問題を回避するのが最善の方法です。 それらが同じURLを参照していたとしても、Googleはwwwと非wwwのバージョンを同一コンテンツを持つ別々のサイトとして検出します。リダイレクトを設定するには、.htaccessでリライトルールを使ってください。

HTTP vs HTTPS

http:// から https:// へのリダイレクトの設定が必要になることもあるでしょう。これはGoogleがそれらを2つの別のサイトとして処理するからです。

新しいサイトのローンチを予定していたり、サイトの既存のドメインまたはURL構造の変更を考えているのであれば、Googleが2014年にHTTPSが順位表示に有利であると発表したことを考えて、HTTPSを利用する方が良いかもしれません。

一方で、Googleを喜ばせるために拙速に変更をする価値はないかもしれません。というのも、HTTPSサイトへの移行に必要なリソースと発生しうるリスクは、他社との競争の中でページのランキングに関するシグナルが他にもあることを考慮すると、HTTPSへの移行がもたらす若干のランキングの向上というメリットをおそらく上回ると思われるからです。より詳細な情報は、HTTPS設定に関する地に足のついたガイドをご覧ください。

 

グローバルSEOにとってのドメイン、サブドメイン、サブディレクトリの意味

様々な地域と言語に対してURLをフォーマットする方法は3つあります。

  • その地域をドメインの拡張子として利用する (例:domain.co.uk)
  • その地域をサブドメインとして利用する (例:uk.domain.com)
  • その地域をサブディレクトリとして利用する (例:domain.com/uk)

一般的にSEOに関して、上記の方法のうちどれか1つが優れているというようなことはありません。つまり、Googleはこれらを同様に扱うので、特定の設定が順位表示において有利にはなりません。

しかし、他のツールについて言えば違いが存在します。例えばAlexaはドメインごとの分析しか提供しておらず、サブドメインやサブディレクトリごとの分析を行ないません。したがって国ごとに1つのドメインを使う(例:domain.co.uk や domain.de)ことで各サイトを個別にトラックすることができます。

 

完全一致ドメインはSEOにとって利点となるか、障害となるか?

SEO担当者の間では完全一致のドメイン(そのサイトが順位表示でターゲットとしているキーワードとドメインが一致すること。例:tennis-shoes.comというサイトはテニスシューズをターゲットとしている)について、これらを利用することが果たしてSEO戦略としてまだ有効なのかどうか、またこの戦略をとることで発生する負の効果があるのかどうかについてたくさんの議論がなされてきました。

>John Mueller氏はこの点について直近のGoogleウェブマスターハングアウトでカバーしており、Googleは完全一致のドメイン(EMDs)をクロールする際に通常のクオリティ・シグナルを考慮するため、サイトがEMDを使っているという事実だけでは、サイトがSEOにおいて正の影響も負の影響も与えるようなインパクトのあるものとはなりません。これは、サイトが明らかに質が高いか低いという場合に明らかとなります。

EMDを使うことのマーケティングにおける間接的なメリットはいくつかあるかもしれず(例:URLにキーワードを使うことは、その単語が強調され、より関連のあるサイトであるように見える点でユーザーの興味を惹きつけるものであると言えます。)、これがより良い検索結果のパフォーマンスにつながるかもしれませんが、あくまで間接的な利点に過ぎず、SEOにとってのメリットではありません。

 

ドメイン、サブドメイン、サブディレクトリとブランディングの関係

ブランディングやコンテンツが異なり、かつ別のキーワードをターゲットする2つ以上の別のサイト/ドメインを利用することは、2つ以上の非常に異なるオーディエンスを対象としている会社にとっては有用となるかもしれません。例えば、調査用のソフトウェアが必要な企業とアンケートなどの調査をしたい人々の両方をターゲットとしている調査会社にとって、別々のマーケティング戦略のある異なるドメインを使うことは非常に役立つ手法であると言えます。

新しいトップレベルドメイン (TLD) (例:example.london と example.technology)を使うことでドメインを選択するにあたり自由度が飛躍的に高まります。これは単純なことで、過去に取得された.com、.org、.co.ukなどのドメインが再度利用可能となるためです。

これらの新しいTLDは特にSEOで有利に働くような影響をもたらすわけではありません(参考:Matt Cutts氏とJohn Mueller氏の2014年12月の講演)。しかし、これらの新しいリリースにおけるより詳細なTLDは実際にブランディング上の利点を生み出し、逆に間接的にSEOにとっても良い影響をもたらします。例えば、ロンドンのワインバーは自社URLの一部に .london を使ってこのエリアにあるワインバーを探している潜在的な顧客を惹きつけることができます。当然、潜在顧客の ”目” はLondonという単語に注目することになります。 これはそれがユーザーの検索クエリに関係した単語であり、結果として、直接的にランキングが上昇しなくても、より多くのクリックが発生してトラフィックが増えます。

 

DeepCrawlを使って重複ドメインを管理するために役立つ設定

1.クロールのプライマリドメインとして HTTP/HTTPS や www/非wwwの設定をする

クロール設定において、プロジェクト設定にあるベースドメインの設定箇所で、フィールドやプルダウンを修正し、クロール実行前にプライマリドメインの選択を反映してください。レポートでは、この設定で見つかった問題点が検出されます。

domain design 1

2.サブドメインのクロール

[プロジェクト設定 > すべてのサブドメインをクロール] のオプションを利用して、レポートにあるクロール間で見つかったサブドメイン上にURLを含むようにしてください。これはユニバーサルクロール、バックリンククロール、そしてリストクロールなど全てのクロールタイプで可能です。

domain design 2


3.クロールをサブドメインに制限する

クロールを1つのサブドメインだけに限定するには(これはフルクロールを実行するより早く、ローカライズされた問題を検出するのも早く、またクロールクレジットを節約できる)、クロール実行前に、そのサブドメインをプロジェクト設定にあるべースドメインに追加してください。

以下の画像では、指定されたサブドメインにあるモバイルサイトにクロールを限定したことがわかります。

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