Lumarの豊富なモバイルレポートと各機能を使うことで、モバイル設定や問題に対する幅広い洞察を得ることができます。モバイルサイトをクロールする方法はいくつかあり、このガイドでは、クロールの各種設定と、各分析結果から得られる洞察についてご説明します。
個別のモバイルサイト
個別のモバイルサイトとは、デスクトップ用サイト(example.com)とURLの異なるモバイル用サイトがあることを指します。通常、このサイトはサブドメイン(例:mobile.example.comやm.example.com)またはサブディレクトリ(例:example.com/m/)上に存在します。場合によってはデスクトップ用サイトとまったく異なるドメイン(例:example.mobi)上に存在することもあります。
分離モバイルサイトをSEOに対応させるためには、特定のrel=alternateタグやcanonicalタグをページに設定し、検索エンジンに対してデスクトップ用ページとモバイル用ページの関係性を知らせることが必要です。
この構成をテストするには、デスクトップ用サイトとモバイル用サイトを同じプロジェクト内でクロールする必要があります。
詳細設定>スパイダーの設定>モバイルサイトで、プロジェクトにモバイル用サイトを適切に含める設定ができます。
モバイルホームページを利用する設定を行うと、クロールに指定された他のスタートURLに加えて、モバイル用ページでクロールを開始することができ、モバイルページの詳細かつ正確なレポートを取得できます。
入力例:
- https://m.example.com/
- https://www.example.com/m/
- https://www.example.com/?mobile
モバイルサイトが別のドメインまたはサブドメインにある場合も、この設定によって自動的にモバイルサイトから抽出され、セカンダリドメインとして追加されます。
[モバイルURLパターン]を設定すると、デフォルトのユーザーエージェント設定の代わりにモバイルユーザーエージェントを使用するURLを照合してクロールします。
入力例:
- m.example.com
- example.com/m/
- ?mobile
ユーザーエージェントに基づいたモバイル/デスクトップサイトのリダイレクト
使用中のユーザーエージェントがモバイル端末として認識された場合には、デスクトップサイトがモバイルサイトにリダイレクトし、モバイル端末ではないと認識された場合には、モバイルサイトからデスクトップサイトにリダイレクトするということは非常に一般的になっています。これにより、すべてのページに単一のユーザーエージェントを使用する標準的なクロールでは、使用するユーザーエージェントに応じて、デスクトップまたはモバイルサイトがリダイレクトとしてクロールに表示されてしまうという問題が発生します。
モバイルサイト設定で、モバイル用ページのクロールに使用するためのユーザーエージェントを指定すると、このリダイレクトの問題を回避することができます。
動的サイト
動的なモバイルサイトとは、同一URLから異なるデスクトップバージョンとモバイルバージョンのページを提供するサイトのことです。つまり、デスクトップユーザーは、モバイルユーザーとは異なるHTMLまたはリソースを参照するということです。
現在、動的に提供されるサイトがデスクトップ向けかモバイル向けかを見つける最善の方法は、デスクトップユーザーエージェントでそれをクロールし、その後モバイルユーザーエージェントで再度クロールすることです。
- サイトに対して1つのプロジェクトを作成すること
これにより、モバイルとデスクトップいずれかのバージョンで検出または検出されなかったページ(追加/削除/欠落)、およびリンク構造の違いをレポートで確認することができます。
重要度が高いページがモバイル用サイトに存在することの確認
動的サイトの重要な特徴は、デスクトップ用サイトで価値の高いページをモバイル用ページにも同様に盛り込むことができるという点です。前述の「再クロール」の方法はほとんどの場合機能しますが、デスクトップ用サイトの内部リンク構造がモバイル用サイトの構造と一致しない場合、一部のページが検出されない場合があります。
上記の再クロール方法に加えて、価値の高いページがデスクトップページでもモバイルページでも確実に盛り込まれていることを確実にするため、リストクロールを実行する必要があります。
- 価値の高いランディングページを識別:トラフィックの多いランディングページをアナリティクスツールからリスト化して抽出したり、別のクロールからディープランクの高いURLを抽出したりするとこの作業が容易になります。
これにより、デスクトップ版サイトにはあるがモバイル版サイトには存在しないURLが明らかになります。
サイトのレスポンシブ対応
レスポンシブ対応のサイトとは、デスクトップユーザーとモバイルユーザーの両方に対して、1URLでHTMLとリソースの1セットを使用するサイトのことです。特定のニーズがある場合を除き、モバイルサイトの洞察を得るための設定変更の必要はありません。